お年玉っていくら渡せばいいの?お年玉の由来と歴史:年齢別の相場

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お正月と言えば、子供たちが楽しみにしているのがお年玉です。しかし、その起源はどこにあるのでしょうか。今回は、お年玉の歴史について探ってみましょう。

目次

室町時代の起源

お年玉の起源は、室町時代まで遡ることができます。その当時、お正月には「歳神(としがみ)」さまを祀り、五穀豊穣を祈る習慣がありました。歳神さまが帰られるタイミングで、家長から家族や奉公人に鏡餅を「お下がり」として分け与えることで、その一年の健康と豊作にあやかるとされていました。

昭和時代の変化

お年玉が現代のようにお金を子供にあげる行事に変わったのは、意外にも最近のことです。それは昭和30年代後半、日本が高度経済成長を遂げた時期に始まりました。都市生活者が増え、稲(米)や餅を作らなくなった代わりに、お金を贈る習慣が始まったのです。

お年玉の名前の由来

お年玉の名前の由来には複数の説があります。一つは、歳神さまからのお下がりでいただく玉のような餅ということから「としだま」と呼ばれたという説です。また、一年の最初に賜るものとして「年賜(としたま)」と呼んだという説もあります。

お年玉の相場:年齢別の相場を理解する

  • 幼児(0歳~2歳)

幼児へのお年玉の相場は、通常、数百円から1,000円程度とされています。

  • 幼稚園生(3歳~6歳)

幼稚園生へのお年玉の相場は、大体1,000円以下から2,000円程度となっています。

  • 小学生(7歳~12歳)

小学生へのお年玉の相場は、低学年(7歳~9歳)で1,000円から3,000円程度、高学年(10歳~12歳)で3,000円から5,000円程度とされています。

  • 中学生(13歳~15歳)

中学生へのお年玉の相場は、一般的に3,000円から5,000円程度とされています。

  • 高校生(16歳~18歳)

高校生へのお年玉の相場は、5,000円から10,000円程度とされています。

  • 大学生

大学生へのお年玉の相場は、5,000円から30,000円程度とされています。

お年玉の金額は、子供の年齢や関係性により変わります。また、子供がお金の価値を理解できるようになったタイミングでお年玉を渡すことが推奨されています。そして、お年玉を渡す大人たちは、子供たちがお金をどのように使うか、またどのように管理するかについても考えることが重要です。

以上、お年玉の相場についてのガイドラインでした。

新年の喜びを大切にしつつ、適切な金額を子供たちに渡すことで、お金の価値を理解する良い機会にもなります。

お年玉のポチ袋・ポチ袋の歴史

明治時代の日本、旦那衆が贔屓の芸者やお店に対する感謝の気持ちを表すために生まれた「ポチ袋」。その名前は、控えめな気持ちを表す「これっぽち」から派生したとされています。これは、大げさな祝儀ではなく、心からの小さな気遣いを表すものでした。

「ポチ」という言葉自体は、関西地方の方言で「点」や「小さいもの」、「少しだけ」を意味し、その名の通り、小さな袋に心を込めて贈られました。また、「ぽち」は、京都の旦那衆が舞妓さんなどに祝儀を贈るために用いた、版画商によって作られた派手な絵の祝儀袋を指す言葉でもあります。

このような旦那衆の中には、自分だけのオリジナルポチ袋を作り、名前や家紋を入れる人も多く、お互いのポチ袋を交換し、コレクションすることが流行りました。この流行が、伝統的なポチ袋に多く見られる洗練されたデザインを生み出しました。

ポチ袋の歴史は、日本の文化と深く結びついており、その起源と進化は、日本の社会と文化の変遷を鮮やかに反映しています。今では、ポチ袋は新年のお年玉や結婚式の祝儀など、さまざまな場面で使われています。

この物語は、ポチ袋がただの袋ではなく、日本の文化と伝統、そして人々の心を繋ぐ素晴らしいツールであることを示しています。それは、私たちが大切にすべき文化遺産の一部であり、その存在は私たちの生活に豊かさと色彩を加えています。

おわりに

お年玉の歴史は、日本の文化や経済の変遷を反映しています。お年玉は新年を祝うために「目上の人から目下の人へ贈られる品物」を意味しており、その背景には神々への敬意と子供たちへの愛情が込められています。この素晴らしい日本の伝統を大切にしましょう。

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